自然薯(山芋)と長芋の違い

山芋の正式名書は「ヤマノイモ」となっており、ヤマノイモ科・ヤマノイモ属に分類されるつる性植物の総称です。

中でも、日本原産の品種を指し、別名が「自然薯」となっています。

つまり、山芋と自然薯は同じもののこと。
独特の甘みがおいしく、粘り気が強いことが特徴です。

地域によって「大和芋」「伊勢芋」とも呼ばれます。


長芋は中世以降に中国から日本に渡ってきたとされ、自然薯に比べて水分量が多く、粘り気も弱いです。

調理方法

山芋は、強力な粘りと、シャキシャキとした食感がおいしい山芋。

すりつぶしてご飯にかけたり、お好み焼きのつなぎにしたりと、料理をおいしくしてくれる存在です。

すりおろして食べるときは強い粘りので出汁で延ばして食べるといいです。


揚げものやソテーなどにして食べると、本来の甘みが引き立ちます。

栄養

自然薯には、たくさんの消化酵素が含まれています。

この消化酵素には、タンパク質の代謝を助ける働きがあり、栄養の吸収率が上がります。
とても栄養価が高く、美容や健康によい効果をもたらす野菜です。

イモ類の中ではカロリーが低く、ダイエットのときの強い味方になってくれますよ。

また、抗ウィルス作用で、細胞の活性化や老化防止といった効果も期待できますよ。

ただし、加熱してしまうとネバネバと一緒に栄養素も失われてしまうので、生のまま食べるのがおすすめです。

また最新の研究では、疲労回復だけでなく成人病予防や糖尿病予防アルツハイマーの予防、アンチエイジングにも効果があると言われており、今後研究が進むにつれ、益々その期待が高まっています。


このような「完全食品」に近い

自然薯は身体を健康にする万能薬と言われるゆえんです。

自然薯を調理するときの注意点


自然薯に触ると、IgE抗体が引き起こすアレルギーや、シュウ酸カルシウムによって肌の痒みが引き起こされます。

シュウ酸カルシウムは酸に弱い特徴があるので、調理するとき手を酢水で濡らしてから調理すると、痒みが和らぐ可能性があります。
また、この酢水はすりおろした後の変色を防ぐ効果もあります。

アレルギーが疑われる人は、素手で長芋や山芋に触らないようにしてください。